空対空ミサイル回避テクニック
フライトシムの醍醐味とは何だろう。例えば「着陸」「着艦」「空中給油」「敵戦闘機とのドッグファイト」「爆撃」「アビオニクスの操作」「精密な仮想空間の中を自由に移動」「狭い場所のくぐりぬけ」等々…。きっとプレイヤーそれぞれが、それぞれ異なった楽しみ方をしていることであろう。そう、プレイヤーが楽しめる「自由度」が極めて大きいこと、これがフライトシムが他のゲームと大きく異なる点であり、醍醐味でもある点だ。
非常に自由度の大きな仮想空間を楽しむことに一通り慣れてくると、今度はもっと難しいことに挑戦したくなってくる。パズル系のゲームでだんだん難しい面に挑戦したくなってくるのと同じだ。ただし、プライトシムでは、無闇やたらに難しければいいかというと、さにあらず。「実機に出来る限り近い」というのが評価のポイントとなってくる。とはいえ、なかなか実機の戦闘機で戦闘した経験のある人なぞ滅多に居ないので、どれが一番「実機に近い」のか判断出来かねるのだが…(^^;
ま、結局のところ、難易度的に「簡単に自分の編隊の4倍も5倍もの数の敵機編隊に勝ててしまうのはホンモノっぽくないなぁ。かといって、幾つかの空戦に関する本に記述されている通りのやり方をしても絶対に勝てない、ってのもなんだかホンモノっぽくないなぁ。更に、空戦関係の本に書いてあることを忠実に守っていれば勝てる、とするとなんだか裏付けがあるっぽくていいなぁ。」という所に落ち着く。とはいえ、いくら実機に忠実でも「切り抜けることがほぼ不可能」というシチュエーションばかりが続くと「クソゲー」というレッテルを押されてしまう。開発者側としてもゲーム性とリアリティの両立は難しい点であろう。
ゲームというものはそもそも、最初は暇つぶしやリラックスのためにやり始めた筈なんだが、慣れて難易度の高いものを求め始めると、だんだん暇つぶしでは済まなくなってくる。フライトシムではその傾向が特に顕著だと思う。最初からいきなりキー操作の複雑さに圧倒され、難易度のレベルが高いものに至っては殆ど「時間をかけて自分を苦しめるためにやっている」ようなもんだ。で、代償として得られるのは「抑圧された状況を打破する、アドレナリン全開の興奮」であったり、「手順の多い操作を経て、ある状況を完全に自分の手中でコントロールしているという満足感」であったりする。共通するのは「簡単には出来ないことを達成して充実感を得る」という点であろうか。何でも手軽なことが好まれる今において、我ながらマニアな趣味だよなぁ、と思う。(^O^; 少なくとも、暇つぶしやリラックスとは縁遠い「本気になって取り組まないと良さが分からない」類のゲームである。
さて、これから解説する「ミサイル回避」というのは、間違いなくジェット機物のフライトシムの醍醐味たりえるものの一つだ。チャフ・フレアといった囮を撒くだけで回避出来てしまうレベルのシムから、ちょっと動けばもう追って来れないレベル、そして実機でのミサイル回避手順をきっちり守らないと回避できないレベルもある。Flanker2 ではこの「ミサイル回避」、かなり困難な部類に入る。正直、最初は「実機での手順を守ってどう避けようが100発100中、のクソゲー状態か?」と思っていた。しかし、ネット対戦の殿堂 Kali TAISEN サーバ出身の生粋のバーチャルパイロット達との試行錯誤から、ミサイル対策は困難なことではあるが不可能ではない、という結論に達した。以下、解説しよう。
まずここでは、敵機が F-15 の場合を考える。
ミッションエディタで 敵機の Group を選び、"Aircraft" の項目下の "Type" に "F-15C"、"Task" に"CAP"、"Skill" に "Excelent" を選んだ場合、"Payload" 項目下の "Weapons" でこの Excelent レベルの F-15C が選択可能な兵装は以下の8種類だ。
- Empty
512 M61A-1
- AIM(7,9),3*1000Tank
512 M61A-1
4 AIM-7
4 AIM-9
ALQ-131
3 Fuel tank 1000gal
- AIM-120,3*1000Tank
512 M61A-1
4 AIM-120
4 AIM-9
ALQ-131
3 Fuel tank 1000gal
- AIM(7,9),1000Tank
512 M61A-1
4 AIM-7
4 AIM-9
Fuel tank 1000gal
- AIM-120,1000Tank
512 M61A-1
4 AIM-120
4 AIM-9
Fuel tank 1000gal
- AIM(7,9),2*1000Tank
512 M61A-1
4 AIM-7
4 AIM-9
ALQ-131
2 Fuel tank 1000gal
- AIM-120,2*1000Tank
512 M61A-1
4 AIM-120
4 AIM-9
ALQ-131
2 Fuel tank 1000gal
- AIM-7,AIM-9
512 M61A-1
4 AIM-7
4 AIM-9
AIM-9 は熱源追尾式のミサイル「サイドワインダー」。敵機と正対した状態では、5km程度の距離まで接近すると撃ってくる。
AIM-7 は発射から命中まで、発射母機によるターゲットのレーダー捕捉の持続を必要とする「スパロー」。敵機と正対した状態では、17km程度の距離まで接近すると撃ってくる。
AIM-120 は発射後、ミサイル独自でターゲットをレーダー追跡する、母機からのレーダー誘導の必要が無い ”撃ちっぱなし”型の空対空ミサイルである。敵機と正対した状態では、20km程度の距離まで接近すると撃ってくる。
上記の組み合わせから分かるように、丸腰以外の F-15 は必ず熱源追尾式ミサイルとレーダー誘導式ミサイルを併せ持っている。射程はレーダー誘導式ミサイルの方が長く、まず最初はこのレーダー誘導式ミサイルをなんとかせねばならない。
レーダー誘導型ミサイルの破壊力は極めて強力である。直撃は言うに及ばず、至近爆発した場合も翼がもげるといった致命的なダメージを負うことになる。
ではその回避はどうすればいいか。結論から言うと、レーダー追尾型ミサイルを撃たれた場合、回避は非常に困難である。とすればまず考えられるのは、「レーダー誘導型ミサイルは撃たせない」。これに尽きる。
[レーダー誘導型ミサイル対策1] 〜 撃たせない
- レーダー探索や光学式探索によって、敵機よりも先に相手を見つける。
- 敵機の進路と自機の進路が成す角度が60度以上になるように維持して、接近する。
これだけのことである。ただし、敵機の進路からあまりに大きくこちらの軸線をずらしすぎると、AIM-9の射程に入ってから大量の AIM-9 をくらうことになってしまうため、出来るだけ早くすれ違ってしまうためにも60度程度の角度をキープした方が良い。
では、不幸にも撃たれてしまったらどうするか。諦めるのはまだ早い。確実に回避するには熟練が必要だが、方法はある。
[レーダー誘導型ミサイル対策2] 〜 十分に引きつけてから、リード角を取る
- まず、"2" キーを押して BVR モードにする。
- 敵機を光学的索敵モード("o")で探知し、ロックオンする。
- "c" キーを押して火器管制を guns モードにする。
- "i" キーを押し、敵機の居る方向に向かってレーダーを照射する。
- 敵機に真っ直ぐ機首を向け、速度 850〜900km/h を維持して接近。
- ミサイル警報が鳴っても、速度・進路を維持。MFDのレーダー表示を適度に拡大・縮小し(私の場合、MFD右下隅の数値が"32"の状態にする)、敵機を示す▼マークの先端からこちらに向かって飛んでくる黄色い輝点(敵機から発射されたミサイルを示す)と自機との距離に神経を集中する。
- 敵ミサイル−自機間距離が4km(MFD右下隅の数値が"32"の場合、MFD内を仕切るマスの1辺の1/2の長さ)を切った直後、左右どちらでも良いので、急いで90度ロールして思いっ切りスティックを引く。
- 黄色い輝点が自機をすり抜けていくのを確認し、次の AIM-9 攻撃に備えて加速する。スティックを引くのは最大、自機の進路が敵機の進路に対して90度になるまでで良い。
まず、上記1〜4の手順によって空対空ミサイルをリアルタイムに MFD 上に表示出来ることを見つけたのは、Kali TAISEN サーバを中心に、随所のネットワーク対戦に出没する腕利きのパイロット、ZEKE氏である。これはマニュアルにも載っていないようで、それまではミサイルから自機までの距離を掴むために、ミサイルを視認してその排気煙の伸び具合から距離を推察する、という熟練の技が必要であった。この発見により、レーダー誘導式ミサイル回避が非常に機械的に行えるようになった。
レーダー誘導式ミサイルの回避では、「引きつけてから」というのが非常に重要なポイントである。引きつけずに、撃たれてすぐミサイルに対してリード角を取ると、ミサイルはこちらのこれからの動きを予測して、リード角を取って進んだ先目がけて飛んでくるのである。これを許さないために、ミサイルを4kmまで引きつける必要があるのだ。逆に引きつけすぎると、回避が間に合わずに直撃を喰らってしまう。ミサイルは途中まで飛んで燃料が切れると慣性飛行に移り、排気煙が消える。経験上、800〜900km/h で飛んでいる場合、排気煙が消えてから回避動作を始めたのでは、回避に間に合わないことが多い。
ここでは私の回避タイミングとして「MFD右下隅の数値が"32"の場合、MFD内を仕切るマスの1辺の1/2の長さまでミサイルが自機に接近してからブレイク」としているが、一般にはもう少し早めにブレイクせねばならないことが多いようだ。「この HP を見てこの回避法を試すのだけれど、どうしても成功しない」という方々から失敗のリプレイファイルを見せていただいたところ、後方斜め上からの自機外部(F2)視点で見ると、90度ロールをした段階でミサイルが自機に到達してしまっていた。この場合、もう少し早めに、自機からマスの1辺の 3/5〜3/4 の時点でロールを開始すると良い結果が得られるようだった。
あらかじめ 90度ロールだけ完了しておいて、しばらくラダーで機首を吊りながらミサイル方向に向けてまっすく飛び、ミサイルが自機からマスの1辺の 1/2 の長さまで接近したら即、スティックを手前に思いっ切り引く、という操作でもよい。自分なりに確実に回避出来る頃合いを探してみよう。
何れの場合も、ミサイルに正対して進む速度は 1000km/h 以下であること。これ以上速いとブレイク機動が緩慢になり、回避に失敗することが多い。また、回避動作直前の速度が 900km/h 台後半と速い場合には、ブレイク中はしばらくスロットルを閉じたままでよい。ただし、次の AIM-9 回避に必要なエネルギーが残るように調整すること。
チャフは効いているんだか効いていないんだか、イマイチよく分からない。レーダー追尾ミサイルは基本的に、「十分に引きつけてブレイク」という機動でかわすものと思ったがいい。
要はスティックを引くタイミングと、その時の速度だ。レーダー誘導式ミサイル回避後の AIM-9 攻撃に備える必要があるため、スティックを引いた後もある程度速度を維持している必要があるため、900km/h 程度でスティックを引き、回避動作半ばにアフターバーナーに点火して、機首を下げながら再度敵機を目視できる角度にロールさせると良い。私の場合、回避は斜め上方に向かって大きめ(一度敵機の位置が前方視界から消えるぐらい)のバレルロールを行うことで、レーダー誘導式ミサイル回避後、敵機を見失ってしまう危険性を減らしている。
敵機にミサイルを撃たれる前に上昇して、敵機の背後に海面等の暗い色合いの地形を持ってくると、発射されたミサイルの挙動がよく分かる。試しにミサイルを撃たれた後、HUD の横にミサイルの排気煙が見えるよう自機の進路をずらし、そのまま真っ直ぐ飛んでミサイルの排気煙の伸びる様を観察してみるといい。ミサイルが自機の進路を予測して、自機の進行方向目がけてすーっと近づいてくる。ここでタイミングを見計らって急な進路変更を行うと、自機の動きに一瞬遅れてミサイルが進路を変えてくる。ミサイルが、自機の新たな予測進路に進路を変え終わる前にすれ違ってしまうことが、ここで挙げたミサイル回避のやり方なのである。
このリプレイの敵機は Excelent レベルの F-15。敵機の武装は "AIM-7,AIM9”のパッケージ。自機は丸腰。丸腰状態では ECM 使えないのだが、まぁ、ECMは有っても無くても、一度ミサイルを撃たれてしまったら殆ど効果無いようである。ちなみにチャフも使っていない。
ダウンロード後解凍すると、2つのファイル −"HUQ-AIM7_1int.trk","HUQ-AIM7_1ext.trk"− が生成される。
"HUQ-AIM7_1int.trk" は最初から最後までコックピット内部視点のリプレイ。HUDの表示の変化や、MFDの表示から回避動作に入るタイミングを見てほしい。
"HUQ-AIM7_1ext.trk" は同じリプレイを、上記1〜6の操作後、視点を自機の後方斜め上からの外部視点に変えたもの。画面上端中央からミサイルの排気煙がすーっと伸びてきて、それが消える前に自機は回避行動を起こし、ミサイルはそのままついて来れずに自機とすれ違ってしまっている所を見てほしい。自機の動きを見やすくするため、スモークを on ("t")にして撮影した。
ミッションファイルのシチュエーションは上に同じ。ファイルも、内部視点のままのもの("HUQ-AIM7_2int.trk")と、回避動作の所だけ外部視点に移したもの("HUQ-AIM7_2ext.trk")を用意した。
この回避では上記1〜3の操作などせず、いきなりレーダーで敵機をロックオンするのが通常だが、ここでは参考のため、上記手順通りのロックオン操作を行っている。また、ミサイルの排気煙を見やすくするため、敵機にミサイルを発射される前に上昇し、ミサイルのバックを暗い海面にして排気煙を見やすくしている。
"HUQ-AIM7_2int.trk" では、回避行動に入る前から背面飛行に移り、ミサイルの排気煙を左斜め前方に見るように飛んでいる所に注目してほしい。背面に飛ぶのは回避動作はスティックを手前に引くだけで済ますため(降下する向きに回避したほうが、速度を失いにくい)、ミサイルの排気煙を斜め前方に見るのは排気煙の伸び具合からミサイルとの距離を測るためである。しかしどうしても距離を測るタイミングが難しく、実際に回避行動に入ったのはミサイルの排気煙が消える寸前と、かなり際どいタイミングになってしまう。
"HUQ-AIM7_2ext.trk" を見ると、最初自機がミサイルの進路に対して一定の角度を保って飛んでいる時、ミサイルは自機の進路の延長上目指して飛んでいることが分かるだろうか。また、自機が回避行動を取ったのは、排気煙が消える直前の非常に際どいタイミングであることが改めてよく分かる。
[レーダー誘導型ミサイル対策3] 〜 超低空で敵機に向かって突進する
先に紹介した2つの方法では、自機の進路を敵機の方向から外さねばならないタイミングがある。これでは自分のミサイル攻撃のチャンスを逃すことになる。
特に2番目の「手順通りの方法」では、HUDモードを guns モードにしないと MFD 上にミサイルを示す輝点が表示されない。これでは、最初の Head on で敵機をミサイル攻撃したい場合、光学的索敵モードにした時に手早くミサイルを発射し、ミサイル警報が鳴ったら即 guns モード切替&レーダー照射を行って、後はすれ違うまで攻撃不能、回避行動に徹さねばならないことになる。また、相手のミサイルレンジがこちらの光学索敵可能範囲よりも広い場合、まるで自分のミサイル攻撃が出来ない、ということもありうる。更にこの回避では敵機編隊からミサイルの複数連続攻撃を受けた場合、2発目以降のミサイル回避タイミングの取り方が非常に難しい。
この状況を打破するには、レーダー索敵モードのまま、大きく敵機から軸線をずらす必要なく、複数のミサイル攻撃をかわすことの出来る回避方法が必要となる。それがここで紹介する方法だ。
- 一旦、高度を100m程度まで下げる。推力は絞り、エアブレーキを使用し、注意深く、しかし迅速に高度を下げること。
- BVRモードにてレーダー索敵を行い(光学的索敵では、海面上の低い高度からだと敵機を見つけられないことがある)、高度を保ってで自分のミサイルレンジまで接近し、敵機に対してミサイル攻撃を行う。推力は上げない。速度600〜700km/hを目安とする。進路は敵機方向。
- 自分のミサイル攻撃が終わった、もしくはミサイル警報が鳴ったら即、墜落に注意して高度を15〜20m以下(海面上であれば出来る限り15m以下、地表上であれば20〜30m以下)まで下げる。進路は敵機方向のまま。チャフ・フレアの散布を開始。この操縦にもたつくと回避出来ないので注意。
- 高度を維持して、バーナーを全開で焚いて加速する。決して機首を上げないこと。またみだりに機首を左右に振らないこと。敵機を目視出来る距離まで近づいたら、ヘルメット照準("5")でまだ無傷の敵機をロックオン。ロックオンの操作につられて機首を上げたり、逆に墜落したりせぬよう高度計に細心の注意を払うこと。敵機の AIM-9 攻撃の気配が無ければ、高度を30m程度まで上げてから、ロックオンした敵機へミサイル発射。
- もたもたしていると、傷の浅い敵機から AIM-9 を撃たれることがあるため、すれ違う前に敵機が回り込んで来るのと反対の方向へブレイク。
非常に実戦的な回避方法である。しかしその一方、非常に墜落の危険性が高い。町中で色んなものをくぐったり、急降下したりというアクロバティックな飛行をしばらく練習し、急降下時の機首引き起こしタイミングや、超低空での高度の安定のさせ方を学ぶと良い。
自分のミサイル攻撃を行うときは、30〜40m以上まで高度を上げること。これをやらずにミサイルを発射すると、自分の目の前にミサイルが落っこちることがある。
超低空飛行に移るのは、早ければ早いほどいい。自分がミサイルを持っていない場合は、一旦高度100m程度まで降下した後、すぐ超低空飛行に移ってよい(2段階で降下するのは墜落防止の為)。ただし、自機の高度を敵機より下げれば下げるほど、自機のミサイルの命中可能距離は短くなる。
また、敵機にミサイルを撃たれるまでは、600〜700km/h 程度の速度を維持する。極端な話、初速が十分にある場合には、エアブレーキだけ閉じて、推力は最低に落としておいてよい。ミサイルが自機を狙って飛行している間、超低空を加速しながら、ミサイルが来る方向へ突進することがこの回避の極意である。ミサイルは急激な降下によって加速され、その機動を変更することが困難になる。更にこちらは加速しているため、ミサイルからみた自機の予測到達地点はどんどん追尾の困難な方向へ進んでいく。結果、ミサイルはGに耐えきれなくなって途中で爆発するか、あるいは追尾しきれずに自機の後方へ突っ込むことになる。
ところで、現状ではどうにも回避不能なレーダー誘導ミサイルがある。一旦敵機の懐に飛び込むと、せいぜい AIM-9 しか撃ってこない筈なのだが、旋回中にちょっと敵機まで距離が開いてしまい、敵機と再び Head on 状態になったとき、いきなり AIM-7 等のレーダー誘導ミサイルを近距離でぶっ放してくることがある。旋回戦で速度が落ちている上、まさかこの距離でレーダー誘導ミサイルが来るとは思っていないものだから仰天することになる。旋回戦中に敵機とちょっと距離が出来て Head on になってしまったら、急いで敵機のレーダーの届きにくい、「敵機の腹側」に移動したが良い。
余談だが、昔 DID のフライトシム EF2000 のネット対戦にて、「肩越しAMRAAM」という凶悪な技があった。ヘルメット照準で相手をロックオンしておいて、すれ違い様に本来中・遠距離ミサイルである AMRAAM(AIM-120)をぶっ放すのである。ミサイルは相手のコックピットに突き刺さり、一発で相手は粉砕される。Flanker2 での AI 敵機のこの行動は、まさにこの「肩越し AMRAAM」そっくりである。どこでこんな凶悪な技を覚えてきたんだか(汗)…しかし確かに、威力は凄まじい。
このリプレイの敵機は Excelent レベル F-15 2機編隊。敵機の武装は "AIM-7,AIM9”のパッケージ。Task は2機とも CAP。対して自機は Su27、兵装は AA-11 4発と guns。ファイルは、内部視点のままのもの("HUQ-AIM7_3int.trk")と、2機の F-15 から1発づつ発射された AIM-7 の挙動を中心に外部視点で編集した("HUQ-AIM7_3ext.trk")を用意した。
自機は最初の降下後、F-15へそれぞれ1発づつ AA-11 を発射する。同時に F-15 はそれぞれ1発づつの AIM-7 を自機に向けて発射している。低空のため、自機の AA-11 の射程が短くなっていることに注意。自機はそのまま超低空飛行に入る。背後で水飛沫の音がし、前方にミサイルの自滅とおぼしき黒点が見えた段階で機首を上げ、ヘルメット照準で敵機をロックオンしつつ敵機が回り込むのと反対側へブレイクした。
この回避方法を用いることで、実際に AIM-7/AIM-9 を装備した Excelent レベルの F-15C 4機編隊(Task は全機 CAP)を相手に、AA-11 6発装備の Su-27 1機で勝つことが出来た。一応リプレイは撮ってあるが、リプレイ機能のバグのため、再生中一度外部視点に切り替えてしまうと、自機が発射した筈のミサイルが発射されなくなってしまう。コックピット内部視点のまま見ている限りにはおいては正常に再生出来る。なお、このリプレイで使用したミッションファイルはこちら。
サイドワインダーはレーダー誘導型ミサイルに比べるとかなり回避しやすい。フレアの効果も結構あるようだ。多少ラフな回避行動を取ってもフレアを撒いていれば救われることが多い。
ただし、機動性はかなり良く、完全に回避が終わる前に回避行動をやめると食らいついてくる可能性があるので注意を要する。一旦自機を追尾できる姿勢になったら、単にリード角を維持してるだけでは振り切れない。また、失速中など思うように旋回をこなせない状態で飛行中、極めて近距離から撃たれると回避する間もなく直撃を喰らうことがあるので注意を要する。
自機に「撃ちっぱなし」系空対空ミサイルを搭載していれば、レーダー追尾ミサイルの回避動作に入る前に自分のミサイルを撃っておくことで、敵機がサイドワインダーを撃つ前に撃墜することも可能である。(ただし AA-11アーチャは威力が弱く、20km程度の遠距離から当てただけでは致命傷にならず、敵機は白煙を吹きながらサイドワインダーをぶっ放してくることもあるので注意。)
また、旋回戦中に時々このミサイルを撃ってくることがあるが、殆どの場合当たる危険性は無い。ただ、ミサイル警報に驚いて思わず強くスティックを引きすぎ、失速して敵機に背後を撮られる可能性はある。この状況で発射されるサイドワインダーは、こちらの操作ミスを引き出すための心理的な意味合いが強い。作成者が意図してこうプログラミングしたかどうかは分からないが、だとすれば非常に狡猾で抜け目の無い AI である。驚くべき出来だ。
[サイドワインダー対策1] 〜 十分に引きつけてから、リード角を取る
方法は『[レーダー誘導型ミサイル対策2] 〜 十分に引きつけてから、リード角を取る』と全く一緒である。MFDにミサイルの輝点が表示出来るように設定し、ミサイルに向かって直進する。ミサイルまでの距離が2〜4kmになったらブレイクする。
しかしこの方法は、サイドワインダーを撃たれたとき、自分と相手がほぼ互角の立場にあり、MFD に サイドワインダーを示す輝点が表示出来る程余裕が無い限り、かなり難しい。複数の敵機を相手にする場合は殆ど実用にならないと思う。
[サイドワインダー対策2] 〜 リード角を取ったまま、スプリットS もしくは バレルロール
サイドワインダーは非常に近距離から発射されることが多いため、回避のための姿勢を準備する余裕が無い場合が多い。ましてや複数対複数の乱戦の中、一旦 MFD のモードを、ミサイル位置が分かるレーダー&光学併用モードから他のモードに切り替えてしまおうものなら、再度このモードに戻しているうちに殺られてしまうであろう。
そんなときは、サイドワインダーに対するリード角を保つように努めながら、一旦ミサイルを引きつけた後、スプリットSや径の大きなバレルロールを行う。
- ミサイル接近警報が鳴ったら TWS ディスプレイを見ながら水平旋回し、自機の大体真横にミサイル接近方向が位置するように、機首の向く方向を変える。視界はミサイルが来ているであろう方向に向け(つまり真横を見る形)、ミサイルの白煙を探す。サイドワインダーは動きが派手なのでレーダー誘導型ミサイルより見つけやすい。しかし、被弾直前には推進燃料が切れて白煙を見つけられないことがある。(もっとも、そんなになるまで回避機動を取らずにただ眺めているのでは、まず間違いなく喰らってしまうが。)
- 一旦視界を前方視点に戻し、背面になり、先程とは逆方向に視界を振る。このとき、コックピットの縁が視界に入るようにしておく。ロールする時は、スティックを手前に引かないように気を付けた方が空間失調になりにくい。フレアの散布開始。
- 十分な速度があればスロットルを出力最小に絞り、エンジンノズルの放射熱量を減らす。と同時に降下加速による旋回性の低下も防げる。速度と高度の変化に注意し、ある程度ミサイルを引きつけてから、コックピットの縁に対するミサイル噴射煙の位置が大きく変わらないように注意しながらスティックを強く引く。速度が速すぎて(1200km/h 程度以上)旋回が鈍いようであれば、エアブレーキも併用する。ただし、降下後に再度ミサイルを撃たれても、急上昇することで回避出来るだけの速度(これから上昇に転じるという時に1000km/h ぐらいを目安)は維持しておくこと。
- 上昇時にもミサイルを撃たれた場合、敵機をパッドロックして飛んでくるミサイルの噴射煙を見ながら、一旦ミサイルを引きつける。噴射煙が消えるか消えないかのタイミングで、ミサイルの進路から自機の機首方向が離れるようにラダーを思いっ切り蹴る。またミサイルの方向に回頭しないよう気を付けながら、スティックを思いっ切り引く。完全に回避出来たと確信するまで、ラダーは保持。(ミサイルが当たる寸前に、大きなバレルロールで回避するイメージ − DID の EF2000 にて、自機の斜め上から撃たれた ASRAAM の回避に通じるやり方)
経験的に、接近戦で AIM-9 を撃たれたら、上昇系の旋回で回避するより降下系の旋回で回避した方が回避できる可能性が高いようだ。これは降下した方がスティックを長時間引いていても速度を維持しやすいだけでなく、心理的な面もあるように思う。
Flanker2 では失速しかかったときの動きの鈍さが顕著なため、失速しやすい上昇系の旋回では無意識に速度の低下が心配になり、知らず知らずにスティックを引く手が左右どちらかに傾いていることが多い。更に目はミサイルの噴射煙を見ており、どうしてもこれが見えやすいよう、機体がミサイルの方向にロールしていく。結果、ミサイルの来る方向へ機首が向くようなバレルロールとなり、ミサイルの直撃を喰らうことがある。
また、自機よりも高いところから撃たれた場合、回避するために上昇していては、ミサイルの追尾機動をどんどん楽にすることになり、どんなにリード角を取っていようが喰らってしまう。
速度や高度が足りない場合、ミサイルをコックピット真横に見ながら背面のまま直進する。若干機首は下げ気味にする(高度が十分で速度が無いときは、フラップを使って一瞬だけ思いっきりスティックを引き、機首を地面方向に向けてから全力で加速する。「真横視界」で機首側に地面が見えたら、フラップは直ちに格納して加速に専念すること)。そのままミサイルの噴射煙を見て、すーっと伸びる速度が速くなったら急いでスティックを思いっきり手前に引き、当たらないよう祈る。
もしスティックを引いているときに機体の振動や速度の低下(500km/hを切るぐらい)に気が付いたら、直ちにスティックを引く手を離し、加速する。そしてギリギリまでミサイルの噴射煙を引きつけ、思いっきりスティックを手前に引く。この場合、多少ミサイル接近側に機体をロール(コックピット横側の縁が、画面から追い出されるぐらい)させてからスティックを引くと、ミサイルがヒット直前に急激に進路を曲げねばならなくなり、多少回避率が向上する。
回避行動によって大幅にエネルギーを失いやすいので、回避直後は2〜3秒間、スティックを引く手を完全に緩め、エネルギー回避に努める。
レーダー誘導ミサイルとサイドワインダーの回避方法の基礎を別々に述べたわけだが、AI敵機は戦術に則ってこれらのミサイルを使いこなしてくる。また、レーダー誘導ミサイルの回避法によっては、その後のサイドワインダーの回避法にコツが必要なこともある。ここでは、様々な状況における空対空ミサイルの回避を、実際のリプレイに即して解説する。
このリプレイの敵機は Excelent レベル F-15 2機編隊。敵機の武装は "AIM-7,AIM9”のパッケージ。Task は2機とも CAP。対して自機は Su27、兵装は guns のみ。ファイルは、内部視点のままのもの("HUQ-AIM9_1int.trk")と、各機体の動きが分かりやすいように編集した("HUQ-AIM9_1ext.trk")を用意した。
表題の通り、正面に敵編隊検知後、大きく右旋回し、MFDの敵機位置を見ながら敵編隊が自機の左手から接近してくるよう進路を変えた。これで敵 F-15 は AIM-7 を撃ってこない。しかし、自機と敵機の接近速度が遅くなるため、一旦敵機の AIM-9 射程に入ると数多くの AIM-9 を撃たれることになる。
来るであろう AIM-9 の噴射煙がバックを海にして見やすくなるよう、高度を上げた。これは、回避時に高速で降下ループしても墜落しないための意味もある。
AIM-9 を撃たれたら、背面で AIM-9 の噴射煙を見ながら、スロットルを弛めてしばらく水平近い角度で真っ直ぐ飛び、ミサイルを引きつける。噴射煙が濃く見えてきたら思いっ切りスティックを引く。これで2発の AIM-9 を回避。
降下後、すれ違い間際に更にもう1発 AIM-9 を撃たれた。これは上昇しながら、ラダーを蹴って回避。接近して大きなリード角のある状態で前方から撃たれた AIM-9 は、ミサイルの進路に機首を振らないようにさえ気をつけていれば、大きなリード角を維持することで比較的簡単に回避出来る。
1対2では分が悪いので、Low-Yo-Yo 気味に螺旋降下し、F-15 の苦手な水平旋回戦に持ち込んだ。最初から敵編隊と軸線をずらしていたため、スパイラルダイブですんなりと水平線回戦に持ち込む事が出来た。するとどうだろう。我先に私のバックを取ろうと争ったためか、2機の F-15 は接触し、爆発炎上してしまった。(^^; ま、勝ちは勝ち。
ミッションのシチュエーションは上に同じ。ただし、今度は敵編隊に対してリード角を取ることも、また超低空に潜ることもせず、敵編隊に真正面から Guns のみで挑んでみた。
正直言って、この戦いは辛かった。連続して来る AIM-7 の回避を体に覚えさせ、直後にこれまた連続して来る AIM-9 の回避の対策を練り、すれ違い後には2機の "Eyeball & Shooter" の動きを見極め、両方を追い込める旋回戦に持ち込めるようになるまで、撮り始めてから4時間もかかってしまった。お陰で随分ミサイル回避&AI敵機の行動パターンについての知識を得、対AI戦における様々な状態において取るべき対策を体に覚え込ませることが出来たが…
敵編隊と同じ高度で正面から挑んだ場合、まずは2機の F-15 が僅かに時間差を置いて AIM-7 を撃ってくる。あらかじめ MFD にミサイル輝点が表示されるように設定しておき、1発目の AIM-7 の回避に入る時に、同時に2発目の接近タイミング(=回避行動を取らねばならないタイミング)を MFD の表示から予測する。1発目を水平旋回で回避した後、予測したタイミングで更に90度バンクして背面→スティックを引く、という操作を行う。最初の1発目を回避する直前の速度は大体 900km/h 台をキープ。1000km/h を越えると2発目の回避時に機動が鈍くなり、回避に失敗する可能性が高いようだ。また1発目の回避途中から一度スロットルを全開にし、1発目の回避によるエネルギーの損失をある程度補ってから、再びスロットルを閉じ、2発目の回避を行う。1発目回避開始から、2発目の回避までの時間は、丁度伊東四郎の”電線音頭”の節回し「ヨイヨイヨイヨイ〜オットットット〜」の「ヨイヨイヨイヨイ」に相当する程度の時間と見た。
首尾良く2発の AIM-7 の回避に成功したら、次は AIM-9 が飛んでくる。ここで2発目の AIM-7 回避後の姿勢のまま、敵機に対して出来るだけ大きなリード角を取ってダイブした場合、AIM-9 が到着するのが丁度海面近くとなり、機首上げをせねばならなくなった。これでは AIM-9 が自機を追尾するのを手伝ってやるようなもので、大きなリード角を維持していても回避出来ないことが多かった。
そこで私は、一旦敵編隊が HUD の横に来るように機首を持ち上げ、フレアを撒きながら速度 900km/h 程度からスロットルを閉じ、タイミングを見計らって敵編隊の反対側へ小さく 180度バレルロールし、更に同じ方向に 45度バンクして、思いっ切りスティックを引いてみた。これは、一旦発射されたミサイルを引きつけた後、反対側へ切り返して斜め下に降下しながら、速度を維持してリード角を大きくしていく機動である。機首上げ後、直ちにバレルロールを行い、更に急いで切り返しの操作を行わないと間に合わない。バレルロール中は、バレルの径を大きくする方向にラダーを踏ん張り、切り返す時は一旦ラダーもスティックを引く手も弛め、高速でロールし、方向を定めたら直ちにスティックを引いて、再び鉛直下方にラダーを蹴っている。
これでなんとか、2機の F-15 それぞれから1発づつ発射された AIM-9 を回避出来た。
敵機をパッドロックすることでミサイルの噴射煙をみつつ、十分に回避出来た頃にスロットルを全開、スティックを引く手を緩め、加速する。ブラックアウトしているため、ここで誤って墜落してしまうことも多かった。視点を前方より少し上、正面のバックミラーが画面中央に来るぐらいにすると、水平線が画面正面にかろうじて見え、加速していいものかどうか判断し易かった。
このまま、私は加速しつつ緩い左水平旋回に入った。速度は 500〜600km/h 台を目安とした。先の引き起こしで機体にGがかかっているため、バンク角を適度に調整してやらないと、スティックを引く手を弛めても失速してしまう。
やっと水平旋回を維持できるようになったと思ったら、目前に自機とは反対側に旋回していく1機を発見。ところがこれが罠なのだ。実は敵編隊はすれ違い後、左右にブレイクしており(外部視点のリプレイファイルを参照)、もしここで私が水平旋回を止め、切り返して目の前に見えた敵機を追いかけ始めると、逆に旋回したもう一機が、後方からしこたま AIM-9 をぶち込んでくる。
よってそのまま、何も見なかったことにしてそのまま左旋回を続ける。すると、もう一機がこちらに向かってくるのと出会う。ここでわざと左旋回を弛め、前方の敵機に対してリード角を大きく取る。こうしないと、ほぼ真正面から AIM-9 を喰らうことになってしまうのだ。
リード角を維持して前方からの AIM-9 をやり過ごし、再び左旋回を維持する。また先程の囮が視界の左から右へよぎったりするが、これも無視してひたすら左旋回を続ける。そのうち敵機は2機とも左旋回するようになり、追いつめて一機づつ始末した。
ミッションのシチュエーションは上に同じ。電子光学照準システムで敵機を発見すると同時に、向きは敵編隊方向のまま高度を下げ、高度20m以下の超低空飛行を維持することで AIM-7 の追尾から逃れた場合である。
2発の AIM-7 を自爆させた後も超低空飛行を続ける。この場合、AIM-9 の射程に入ったら絶対に高度を 20m 以上に上げてはならない。まだ距離があるときは再び高度を 20m 未満に下げることで、高度 20m 以上に上がってしまったとき撃たれたAIM-9 を回避出来る場合もあるが、至近距離で高度 20m 以上に上がって撃たれた AIM-9 は、ほぼ 90% 以上の確立で喰らってしまう。
先頭の1機をやり過ごした後も超低空飛行を続け、後続の2機目とすれ違ってからようやくこちらも旋回を始める。この時上昇すると、先にすれ違った F-15 が旋回を終えて次なる AIM-9 を撃ってくるため、出来るだけ超低空に高度を保ちながら右旋回した(本当は旋回中も 20m 未満の高度を保ちたいところだが…私の腕が未熟なため、旋回中は高度が上がってしまっている)。
また、頭上を通過する敵機や、MFD の表示に意識が行きすぎると、必ずと言っていいほど高度が 20m を越えてしまったり、海面に突っ込んでしまったりする。意識の8〜9割は高度計に集中し、直接敵機や MFD を見ないように気をつけて、敵編隊をやり過ごしたかどうかは画面全体の「雰囲気」でとらえている。
すれ違うまでに撃たれた AIM-9 回避のため、旋回に入るのがどうしても遅くなる。よってすれ違い後の旋回を少しでも速くするため、旋回に入る直前の初速は 900km/h 台に抑えた。更に旋回中は一時エアブレーキを展開し、急いで速度を 700km/h 台まで落としている。(これ以上エアブレーキで速度を落とすと、その後の旋回で大幅にエネルギーを失ってしまう可能性がある)
120度程度右旋回したところで、前方視界に左旋回中の2機の F-15 の姿が飛び込んできた。先頭の敵機を狙うと後方の敵機からミサイル攻撃を喰らうため、後続の F-15 に狙いをつける。
後続の F-15 と正対すると、AIM-9 を撃ってきた。First Head on 後の最初の旋回では、すれ違った敵機との距離がどうしても大きくなりがちだ。ある程度距離を置いて正面から撃たれた AIM-9 を、超低空のままバレルロール等の機動で回避するのははなり難しい。今回は最初の旋回が比較的小さな旋回円でこなせたため、すれ違い後にミサイルを撃たれたときの距離を積めることができ、軽いバレルロールミサイルから軸線を外すことで、ギリギリ回避に間に合った。
ミサイルから軸線をずらすためのバレルロールをそのまま続けて再度後続の F-15 に照準、Head on から guns 一閃。命中。敵機は黒煙を吹き、しばらく後に白煙を吹いた。私が DID の EF2000 というシムを始めて以来ずっと腕を磨き続けてきた、バレルロールで敵の攻撃を回避してのカウンター攻撃である。
手応えはあったものの、まだ死んではいないらしい。すぐさま左水平旋回に入って元気な先頭の F-15 を追尾する体勢に入ったものの、途中で煙を吹きながら飛ぶ後続の F-15 を再び視界にとらえたため、とどめを刺しに行った。深手を負っているとはいえ、そのまま放置しておくと思わぬタイミングでミサイルを撃たれたりすることがある。とどめを刺せるときに刺しておくべきだ。最適な水平旋回状態から更にスティックを引くという無理を冒したが、なんとか命中させ、急いで体勢を立て直して墜落を免れた。
そうしているうちに、先頭を行く敵機に回り込まれたらしい。再び AIM-9 を撃たれた。が、後続の敵機にどどめを刺すのにはそんなに手間取っていないから恐らくこのまま水平旋回を続けていれば当たらない、と踏んで、フレアを撒きながら左旋回を継続。予想通りミサイルは自機を追尾しきれずに海中に没した。
あとは落ち着いて左旋回を継続。何周かするうちに敵機のバックを捉え、撃墜。Mission Complete!
ここまで、敵機と正対した後の3つのミサイル回避行動パターンについて実演・解説してきた。自機にもミサイルを装備していたり、敵機が単機の場合は2番目・3番目のパターンが比較的簡単であったが、敵機が複数で自機が guns のみというシチュエーションでは、AIM-7の回避の必要がなく、最初のすれ違いまでの AIM-9 の回避が容易で、すれ違い後は必然的にAI敵機が2機とも同じ方向の水平旋回にすんなり入ってくれる1番目のパターンが一番楽であった。