第19話

アメリカンリーグ観戦

 

5/2(火)01:05記

4/29(土)は前々から入手していた、アメリカンリーグの試合を見に行く日である。ANAHEIM ANGELS vs TAMPA BAY DEVIL RAYS というカード。例によって例のごとく、私のスポーツ予備知識は限りなく0に近い。なんせ日本国内のプロ野球の試合すら見に行ったことは無いのだ。(爆) ANGELS は、日本人のピッチャー長谷川滋利が居るということで名前だけは知っているものの、相手チームのDEVIL RAYS に至っては…何ソレ状態、である。(^^ゞ 取りあえず DEVIL RAYS、事前に聞いた話では「弱い」らしい。(^^;; でも、ホームの ANGELS もここんとこ不調だとか。何やら低レベルな試合の予感…(爆) ま、よい。本場のベースボールを見に行くこと自体に価値がある。(笑)

さてさて、試合開始は19:00なのだが、夕方から出かけるのではなく、これまた例によって例のごとく、昼の11:00頃にアパートを出て、寄り道していくことになった。本日もまた、こちらの日本人の方の車に乗せて連れていって頂いた。毎週こうして息抜きに連れていって頂いて、まことにありがたい限りである。(-人-)

NewPort の HardLock Cafe でサンドイッチの昼飯。ここでも、大学時代の連れから頼まれていたTシャツを購入。はいはい。胸に小さな1ポイントで、背中にでっかく地名が入っているやつね。サイズはMと。しかしあーた、これでもう3店目。既に同じデザインのTシャツ被ってんすけど、良いの?まいばら。連絡求む。(謎) 今日は何かおまけデーだったらしく、Tシャツ買ったら HardRock Cafe のロゴ入り(もちろん地名入り)のクマのぬいぐるみが付いてきた。"Isaac Beara"という名前らしい。"First In A Series Of Five" と書いてあるので、他に4種類あるのだろう。これも欲しい?まいばら。要らないなら余所への土産に丁度良いんだけど。(笑)

BIG SANDWITCHES の It's a realy big と添え書きしてあるベーコン・レタス・トマトサンドイッチを注文。まぁ、普通のサンドイッチよりはでかいかな。10cm×10cm程のパンの間に、レタスと薄切りトマトとカリカリベーコンが厚さ3cm程になって挟まっている。このサンドイッチが2つ。更に同じ皿にポテトフライがどかっと。マクドのポテトのLサイズぐらいの量かな? お値段は13$。Hardlock Cafe はその名前で売っているためか、かなり高い。味は…まぁどうってことない。普通の、トーストにレタスと薄切りトマトとカリカリベーコンを挟んだサンドイッチの味だ。(爆) 全部きれに平らげて、ごちそうさま。(-人-)

NewPort はお金持ちが一杯の町である。ここではベンツもBMWもポルシェもフェラーリもボルボも、日本で見るカローラぐらいありふれている。ありがたみ皆無ね。(^^; そんな町だから、ここには Fashion Island という、おしゃれな流行の先端を行くデパートやブティックが入っているモールがある。どうせ我々の手が届くお値段ではないだろうが、ま、目の保養に見てみるのもよかろう。

正面から入ると、どうやらここはデパートエリアだったらしい。何故そう分かるかって?案内板にそう書いてあるからだ。(爆)

日本のデパートとの大きな違いは、こちらは「階数が多くない」ということ。たった3階しかなく、床面積が異様に広い。各店舗はきっちり壁を隔てて詰まっているわけでもなく、思い思いの場所に陣取っている。土地余りまくってるから、階を増やしてわざわざお客さんが登って来にくいようにする必要が無いのね。(^^; しかし店の内装は、日本のデパートのそれとあまり大差無いように感じられた。デパート中央の天窓を通してふんだんに入ってくる陽の光を受け、各店明るい色彩に満ちている。肝心の商品に関しては…私にゃブランド名とそのお値段などといったハイソな知識が無いので、パス。(爆)

デパートを抜け反対側に出ると、こちらはブティックを中心とする商店街になっていた。貴金属店にはロレックスの時計や、大粒のエメラルドの指輪などが並べてある。もちろん商品は厳重にショーケースの中に入っており、店内には警備員が居る。そして…値札は見えないように隠してある。こういう店では、値段なぞ気にしてはいけないのだ。自分が良いと思った品を、気軽に買うべき店なのである。

外にはボルボが何台か展示してあった。休日だけに、買い物に来るお金持ちにアピールしているのであろう。しかしボルボって、形がいまいち私の好みにゃ合わないなぁ…いや、別にいいんだけどね。(^^; そもそも私免許持ってないし。(爆)

中庭にはこの辺の高校生が作ったという、「イギリス庭園風花檀」が並んでいた。アメリカ人が「ヨーロッパ風」なものに憧れを抱いているってのは、なんとなくこういう所にも見て取れるような気がする。

一通り見て回った後、そろそろここを出よか〜という段になって、ひょこっと私の目を引く店を発見。"Sharper Idea" というこの店は、日本で言うところの「王様のアイディア」のような店である。ちょっとしたアイディアを商品化したものを売っている店だ。店内に入ると、見たこともないような商品が沢山。た、楽しい!(爆)

店先に置いてある「売れ筋商品」はキックボードとヘッドフォン状の何か。キックボードは日本でもしばし見かけるので改めて説明するまでもないが、このヘッドフォン状の物は何だろう?しかも店先に堆く箱が積まれており、どうやらかなり売れている様子。箱の説明書の英文を読んでみると…これはどうやら、首に背中側からかけ、延びているコードの先にあるリモコンの電源を入れて使うものらしい。効用は…Cool&Warm? ははぁ。リモコンのつまみによって、このヘッドフォン状のもの全体が、暖かくなったり冷たくなったりするらしい。どうやらこれは、携帯用ウォーマー&クーラーらしい。これさえ持ってれば、夏にかち割り氷を持ち運び、冬にホッカイロを持ち運ぶ必要がなくなるってぇ寸法だ!(爆) …なんで売れるんだ?こんなもんが。(^^;

その他、電動式鼻毛カッター(電動歯ブラシの電動部分の先っちょが回転するような具合)や電動肩たたき(こりゃ日本にもあるね…ていうか、ここにあるのもPanasonic製だったし(笑))、ヘッドセットタイプの電話機(これいい!おもちゃみたいだけど、電話しながら手ぶらになれる。なんたって値段が16$!…でも日本で使えるのかなぁ…)、荷物運びのための携帯式キャスター(プラスチック製で軽く、折り畳んで小さく出来る)、電極に指を置いて呼吸すると色の変わるライトのインテリア、電動指圧ソファー、ウォーターチェアー(ビニールで普通の腰掛け椅子が出来ていて、中に水を通して涼むらしい)等々。「これ良い!」と思えるものから、「どうすんねんこれ!」と思うものまで、小一時間楽しめた。(^O^) ちなみに、某ドクター中松の「ジャンピングブーツ・ぴょんぴょん」は売っていなかった。(爆)

 

店を出て、NewPort Beach に行ってみた。車ですぐの距離である。行ってみると、既に海水浴をしている。確かに陽射しは強いけど…まだ海冷たいんちゃうん?(^^; 我々は砂浜からずっと上の岬に陣取ってふぬけることにした。芝生の上に寝っころがって15分ばかり。…やべ、たったこんだけの時間で、結構焼けたかも。(^^ゞ

どうせ海岸でくつろぐなら、NewPort Beach から砂漠一つ隔てた南の Lagna Beach がいいぞ、という話になり、一旦「くつろぎグッズ」を取りにアパートまで戻ることにした。ものの15分で帰宅。私はDISKMANと、日本から持ってきた音楽CD、それに、こちらでいつも使っているノートPCを持っていくことにした。

 

再びアパートを出て40分ばかり。無事、Lagna Beach に到着。なかなか路上駐車出来る所が見つからなかったが、同じ所をぐるぐる回っているうちに空きが出来たのですかさず入る。

車を降りると、確かに NewPort Beach よりもより「リゾート向けビーチ」感に溢れている。こりゃ、予想以上に良いところだ。(^o^)

ここでちょっとした試みをば。持って行ったノートPCで、この地の景色をリアルタイムにどれだけ文章で表せるものか、試してみよう。いわば、文章による写生である。

 

現在4/29(土)15:30。Irvine から南に下がった、Lagna Beach という海岸に居る。PCの電源が保つ間の実況中継である。砂浜からちょっと登った、展望台のように海に着きだしている、芝生の一角の緑のベンチの上でこれを書いている。少し風が強い。でも日差しは強く、液晶の輝度を最大に上げても文字が微かにしか見えない。以前行った Santa Barbara でもそうだったのだが、こちらの海はあまり「潮の香り」がしないようだ。今こんなに海の間近に居て、風は波が打ち寄せるビーチの方から吹いているのに、潮の香りが殆ど匂ってこない。

うお。今10数羽のカモメの群が、目の前10m程を左から右へ飛び去って行った。たかがカモメだが、これだけの数が目の前を飛んでいくと結構迫力がある。さっきはペリカンが眼前2mぐらいのところを飛んでいた。すぐ側で見るペリカンはかい。(^^; 翼竜を思わせる大きさだ。

お。目の前の小道で犬が。座り込んで糞を。なに、糞をするときの格好は日本の犬と同じだ。飼い主の奥さんが透明なプラスティックケースの蓋を開け、拾った。ちゃんと飼い主が糞掃除をするらしい。確かに、ペットを連れてきている人はあちこちに見かけるが、糞は全く見かけない。

眼下に見下ろす砂浜のうち、右手の少し入り江になっているところでは波が穏やかになっており、10人ほどの少年達がサーフィンの練習をしている。沖から白波がくると、砂浜からボードを小脇に抱えて海へ向かって走る。海水に到達したところでボードを地面に投げ捨て、素早く乗る。そのまま勢いで波に乗り、波頭と平行になるようにクイッと方向転換。そのまま3秒ほどサーフィンらしく波に乗った後、今度は砂浜へ帰ってくる方へ向けて方向転換。大概ここで失敗こいて、砂浜に戻ってくる前にすっころんでいる。上手いのが一人居て、彼は結構沖まで進んで波に乗り、ちゃんと砂浜まで帰ってくる。

彼らが遊んでいる入り江の少し沖の方では、黒く平べったい岩礁が激しく白波を被り、水柱を上げている。まるでクジラが激しく潮を吹いているようだ。その向こうからは、もっともっと大きな波がゆっくりと迫ってきている。海は、砂浜近くがエメラルドグリーン。少し沖から向こうは真っ青。太平洋だ。海面は手前から水平線まで、カリフォルニアの強烈な日差しを受けてきらきらと眩しく輝いている。こういう風景を見ると、あぁ、南国だなぁとしみじみ思う。

左手の砂浜は広く、そこそこの数の、海水浴を楽しむ人達が居る。家族連れが多いようだ。小さい子供達が波打ち際(といっても幅が広い。海岸線沿いをばしゃばしゃと水飛沫を上げながら走れる所が、幅20〜30mほどはある。遠浅の海岸みたいだ。ここからだと、エメラルドグリーンの海水の下に黒い岩礁が隠れいるのが見て取れる。高い波が押し寄せてくると、海岸近くに群生している海草が波頭まで持ち上げられているのが分かる。

海岸ではたこ揚げをしている子供が数人。もちろん、いわゆる「ゲーラカイト」というやつだ。お父さんらしい若いサングラスをかけた筋肉質の白人が釣り竿の先に飛行機型のたこをつけ、これを揚げて我が子供に見せようとしている。が、なかなか上手くいかないようだ。今、ようやく風に乗り、高く上がり始めた。その遙か3倍ぐらい上の高さの所をカモメの群が飛んでいく。凧も結構良い加減の高さまで揚った。しかしコントロールに苦労している模様。あ、スピンし始めている。あ〜、砂浜に落ちてしまった。

パラソルの下で寝椅子を置き、読書している風の人もいる。お。若者の一群が砂浜から上がってきた。お〜。おねーちゃんもいる。なかなかの、ないすばでぃである。お(左)〜〜〜〜ぉ(右)。しかし格好良い人ばかりではない。当然のように、パンパンに腹が出たぶっさいくな人の方が多数。私が座っているところから5m程離れた別のベンチでは、老夫婦がなかよく座ってくつろいでいる。さっきはお互い腰に手を回してくつろいでいたが、今はじーさん、ばーさんに膝枕してもらって、仰向けになって寝ておる。良い余生だのぅ。

現在16:15。私も結構日に焼けてきたようだ。日に露出している部分がピリピリしてきた。そろそろ、球場のある Anaheim へ向かわねばならない。

 

ううむ。あの景色が、この文章でどれだけ読者に伝わるのであろう。(^^; 一応、この地で「写るんですアメリカ版」により写真を撮っておいた。帰国後、その写真をここにリンクしてみよう。絵を貼らない、という当HomePageの原則に抵触する気もするが…ま、ここにいきなり貼ることはせず、当HomePageスペース内に画像ファイルを置き、その画像ファイルに対してリンクを張るだけなら良いか。(^O^;

さて、路上駐車の制限時間によりこの後すぐ車に乗ったものの、Lagna Beach から球場がある Anaheim までは、40分もあれば到着してしまう。試合開始は19:00だから、まっすぐ球場に向かうのはまだちと早い。そこで Lagna Beach の町中で茶店に入り、一服することにした。

Lagna Beach は芸術の町らしい。ついでに言うとここは、ゲイの町でもあるそうな。(^O^;;

ゲイはどうだか知らないが、確かに芸術の町らしく、繁華街はカラフルな色彩に溢れ活気がある。海沿いの大通りには、壁にラッセン風の、海中を魚が泳いでいる鮮やかな絵を貼り(恐らくタイルに描いて焼いてあると思われる)、上から常に水をかけている、という装飾を施した飲食店があった。なかなか目を引く演出である。

すこし海岸から離れると、静かな森をバックに、落ち着いた佇まいの家々が点在していた。高い崖の上に立っている大きな家もあるなど、かなり「ふつうの人が住む」家々とは趣が異なる。

大通りからすこし森側に入った所にある、小さな茶店に連れていって頂いた。"Cafe" という、なんともまんまな名前の店である。(^^; ケーキが美味いらしい。メニューは見あたらず(あると思うんだが見つけきれなかった(^^;;)、カウンターの上に置かれた幾つかのケーキのうちから、"This one please" と黄色いタルトを指さた。加えてカプチーノを注文。お代は5$。安いね〜(笑)

外のテラスでこれを喰う。パラソルの下は風が涼しく、非常に気持ちいい。店の前には植え込みがある。緑の梢に黄色の花。その横には葉っぱが真っ赤に紅葉した木が。どちらも、陽の光を浴びて鮮やかに原色で輝いている。

さて、ケーキの方は…。タルトに乗っかっている黄色いものは、レモン風味のカスタードクリームを固めたような感じ。下地はバタークッキーの「ムーンライト」のような味で、サクサクっとした歯触りが良い。レモンの風味が爽やかで、甘からず酸っぱすぎず、大変バランスの取れた良い味であった。◎ カプチーノの方も、アメリカで飲んだコーヒーの中では比較的マシな方。これならカプチーノにしなくても飲める代物だったかもしれない。ごちそうさま。

 

さて、食い終わる頃には17:00を回っていた。まだ陽は燦々と照っているのだが、この時間にはもう店じまいらしい。おっさんが店から出てきて、人が居ないところのパラソルを片づけ始めた。我々も食い終わり、ぼちぼち球場に向かうことに。

フリーウェイに乗り、北へ北へと走ること約40分。もう球場に到着してしまった。(^^; 渋滞があるかなーと予想して早めに出たのだが、予定よりかなり早く到着してしまった。そうそう、広い広い車線の自動車道路網が整備されているアメリカだが、それでも渋滞は発生する。平日の通勤時間帯は特に酷い。片道4車線、計8車線が、渋滞で動かないことも多々。まー、日本の通勤列車に乗っている人達が皆、一人一台の車で通勤してるわけだから、しょうがないと言えばしょうがない。少しでもそれを解消するために、フリーウェイでは "CAR POOL" という車線がある。道路の中央にあるこの車線は、2人以上乗っている車だけが入れるレーンである。殆ど一人一台であるからして、この車線だけは空いていることが多い。とはいえ、一車線しか無いから、遅い車が走っていると抜くことすらできず悶々とすることになるのだが…

話を元に戻す。到着したのは "EDISON INTERNATIONAL FIELD ANAHEIM" という球場だ。ANAHEIM ANGELS のホームグラウンドである。"EDISON" が発明屋と関係あるか無いかは知らない。最近 DISNY に買収されたらしい。買収後全面改装されたらしく、球場センターバックには、ディズニー風の山に囲まれた4本の噴水がある。ちょうど、山口県秋吉台の秋芳洞にある、テーブル山(だっけ?)という鍾乳石のような趣だ。

球場は広大な駐車場で囲まれている。広い駐車場だ。広い。球場のすぐ側に立って辺りを見回したとき、敷地を囲む道路の中央分離帯に植えてある背の高い木々がかろうじて微かに見える、という広さだ。

球場正面には、巨大な ANGELS のヘルメットが2つ、両脇から玄関を挟んでいる。入り口両脇には、巨大ボールの上に乗っかった3本の巨大バットのオブジェが置いてある。玄関前はレンガを敷いてあり、ピッチャーマウンドのように盛り上がった所には、ANGELS の有名選手であろうと思われる何名かの人名を刻んだレンガが埋まっていた。

さて入ろう、と入り口でチケットを渡したところ、係員が私が持っていた飲料水のボトルを指さし、何か言うておる。どうやら、ここで飲んで捨てろ、と言うとるらしい。ぬぅ。飲食物の持ち込み不可なのね。(- -; 飲み食いしたけりゃ中の売店で買え、と。しっかりしてまんなぁ。後ろの人は鞄を持っていたが、中を開けてチェックされていた。

入ってすぐ、一階席の入り口から、バックネット裏の席が通路から覗いて見えた。流石に1階バックネット裏はよく見えるのぉ〜(^^; しかし入り口にはしっかり係員が立っていて、チケットのチェックをしている。そして我々のチケットは、2階外野ライトスタンド席。約2週間前に「一番高いチケット」(とはいえ25$だったのだが)を選んだにも関わらず、ここしか取れなかったのだ。恐らく、1階席やバックネット裏などは早々に売り切れているか、或いはどっかの企業が買い占めて、接待なぞに使ったりしているのだろう。(^^;;

2階席だが、エレベータに乗って3階へ。1階席は2階に仕切られているらしい。警備員風の黒人のおじさんと一緒にエレベータに乗ると、同じく黒人のエレベータボーイのじいさんが、「君らどこの席だい」と聞いてくる。344−D−8という席番号だったので「すりぃ、ふぉぅ、ふぉぅ」と答えると、「Okey, この人と同じ行き先だから連れていってもらいなさい」とのこと。お言葉に甘えて警備員に連れていって頂いた。

"Here. Enjoy the game!"と言われて日本人笑い返し、中に入るとおお!球場だぁ。確かに外野なんだが、やけに内野が近く見える。それだけでなく、フィールド全体がすごく小さく見える。フィールドでは ANGELS の選手達が練習していたが、かれらの表情までは見えないにしても、動きは余裕でハッキリと見て取れた。案外、上から見ると球場ってこじんまりとしてるのね。

時刻はまだ 17:30。試合開始の19:30までは1時間半ほどある。フィールドの東半分には、西日が射していて明るい。サングラスをかけていないと、目が痛かった。

スタンドは綺麗に掃除されている。ゴミ一つ落ちていない。取りあえずシートを確認した後、建物の中を見て回ってみた。どうやらNBAのホールにあったのと同様、試合を観戦しながら食事が出来るレストランがある模様。ただしレフトスタンドの一番奥であるから、内野からはもっとも遠い位置となる。その他、球場の外側に面する(夜はAnaheimの夜景が見える)バーと、ソフトクリームやポップコーン、ピーナッツ、サンドイッチ、ポテトフライ、ビール等を売っている売店が2軒あった。売店の一方で晩飯代わりに、チーズかけポテトフライ(例によって例のごとく、これもてんこ盛りである)とビールを注文。9.25$であった。席まで持ってきてもらうと+0.25$となる。

 

さて、そうこうしているうちに19:00。試合開始である。開始時はこれまた恒例の国家斉唱。本日は女の人が一人で熱唱。バックスクリーンの画面に大写しである。歌が終わると同時に、バックスクリーン横のディズニー山から、ライトに照らされた4本の噴水が上がった。

斉唱が終わると早速試合開始。

1回表は DEVIL RAYS の攻撃。ANGELS のピッチャーはケン・ヒル。アナウンスはバッターの名前だけ。なんの応援歌も流れない。バッテリーを真横から見る角度であったためか、ケンの球が非常に速く感じられた。(TVじゃこの角度から投げられた球なんて、滅多に映らないものね) 球は低め低めに集まっており、がに股で構えるバッターの膝を越えるか越えないかという高さだ。ケンはあっさりと DEVIL RAYS 1ー3番を討ち取った。

些細なことだが、こちらではカウントと数え方が日本と違うらしい。日本の野球では、「2ストライク、3ボール、2アウト」と数えるが、ここでは「ボール3,ストライク2,アウト2」という順番で数えていた。

1回裏、ANGELS の攻撃。DEVIL RAYS のピッチャーはデーブ・アイランド。ところが…ANGELSの一番バッターが出てくるが否や、BGMが流れて大歓声である。(^O^; あ、あめりかだねーっ。更にピッチャーのデーブがキャッチャーとサインの交換をし、投球フォームに入ろうとすると、バックスクリーンのディスプレイに "Make Noise!(騒げ!)" "Louder!(もっと大きく!)"と表示され、観客もそれに答えて奇声を上げる。こんだけうるさくされちゃぁ、バッターも気が散るんでないのん?とも思ったが、きっと ANGELS もアウェイで戦っているときはこんな罵声を浴びているのであろう。既に騒音などで気が散るようなデリケートな神経は消し飛んでいるに違いない。(^^;

ホームの選手は無条件に大歓声で迎えられ、アウェイの選手はとことんこき下ろす。場内放送ぐるみで。(^^; 地元チームを勝たせるためには手段を選ばない。(流石に塁審が目に見えて贔屓な判定を下すことは無いように見受けられたが…あ、ピッチャーのストライク/ボールの判定は分かんないよ?なんせ、横からしか見てないからね。(^^;;)これを「えげつない」と感じるのは、アメリカ人ではない証なのかもしれない。

もっとも、有名な人気選手が居る場合には、アウェイでも歓声が上がることもあるらしい。例えば日本でもおなじみのマイク・ピアザだが、彼は今メッツに居る。その彼が古巣ドジャーズにアウェイとして戻ってきた時、ピアザが打席に立つ度に大歓声が上がったそうな。(^^; ま、この辺の節操のなさも、自分の気持ちに正直なアメリカ人らしいと言えるのかもしれない。

DEVIL RAYS の先発デーブの投球は、ANGELS の先発ケンよりも遅く、球が高めに浮いているように見えた。しかし…ANGELS もまた、あっさり3者凡退。(^^;

2回裏、ANGELS の攻撃。4番のサーモンが討ち取られた後、5番アンダーソンがソロホームラン!ANGELS先制の1点目である。会場は大騒ぎ。例のディズニー山からは噴水が上がり、さらに花火が10数発も上がった。この回終わって0対1。

4回表、DEVIL RAYS の攻撃。ケンの球は相変わらず低めに集まっていたが、二塁打の後ヒットを許して DEVIL RAYS 遂に1点目をGet。しかし…音楽も何も鳴らない。(^O^; 観客はブーイング。(流石にスクリーンに "Booo!"とは出なかったが。(^^;) しかしケンは持ちこたえ、DEVILS に追加点を許すことはなかった。1対1。

その裏 ANGELSの攻撃。、2アウトから2番ケネディが二塁打で出塁した後、3番モーが大きなレフトを抜けるヒットで1点追加。しかしモーは2塁でアウト。あ…足遅ぇ〜(爆) モーはかなり歳が行ってそうな、黒人の髭親父である。打つけど走れない、といった感じだ。ま、取りあえず4回裏終わって1対2、ANGELS 先行である。ここまでは淡々と試合が進んでいった。

5回表 DEVIL RAYS の攻撃。この回に来て、ANGELS 先発ピッチャーケンのコントロールが荒れてきた。球がよく、ホームベースの上でバウンドする。球威は相変わらずあるみたいなんだが、たまに球が浮いたりもする。危ない。案の定ホームランを喰らってしまった。が…そう。当然花火も噴水も、起こらない。(^O^; 徹底している。(爆) で1点追加後、更に四球やヒットが続き、この回 ANGELS 2点を失ってしまった。3対2と DEVIL RAYS 逆転。

 

この頃から、私は目の前の席の家族連れが気になっていた。ブロンドヘアの白人のお父さんとお母さん。子供は女の子一人と男の子一人がブロンドヘアの白人。それにもう一人、明らかにアジア系と思える黒髪の子供が一緒に試合を観戦している。白人の女の子は物静かな様子。男の子と黒髪の女の子は活発そうであった。多分、歳は白人女の子>アジア人女の子>白人男の子、ではないだろうか。3人とも仲が良い様子。お父さん・お母さんも誰かに特に目をかけている風でもなく、3人それぞれの個性に応じた接し方をしているように見えた。

知り合いの子供を連れてきているか、或いは養子か。アメリカでは自分の子供が居ても、比較的こういった養子を取る家族があるらしい。「キリスト教的博愛の精神」というやつであろうか。もちろん、わざわざ養子に取るぐらいだから、自分達の間に出来た子供と同じように接することが出来る、という自負があるから育てているに違いない。ふぅん。こういう家族がまま居るというのもまた、アメリカである。

 

話を試合に戻そう。(^^;

5回裏、下位打線から始まった ANGELS の攻撃だが、ランナー1人を置いて8番バッター、ゲーリーがホームラン! その後更に1点追加して、この回 ANGELS 3点追加。3対5と ANGELS がリードを取り戻した。スタンドにはちょっとした安心ムードが漂った。

しかし6回表、先発ピッチャー、ケンの制球の乱れが更に大きくなってきた。キャッチャーも捕球に苦労し始している。とうとう打たれ始め、ANGELS更に1点を奪われてピッチャー交代。

2番手投手はマーク・ペトコブセクだ。投球練習を見ていると…球がえっらい高く浮く人やなぁ。(^^; 大丈夫かぁ?このおっさん。しかし心配は杞憂であった。先のケンが投げていた低い球に、バッターが慣れていたからであろうか? 四球で一人ランナーを出すも、無得点に抑えきる。スコアは4対5、ANGELS はかろうじて1点のリードを守ることが出来た。4対5。

6回裏の ANGELS の攻撃は無得点。7回も両者無得点。このまま ANGELS 逃げ切りか?いやいや。まだ早い。9回が終わるまで試合は分からない。(^^;

ここで私はトイレに行くついでに、"HELMET" というソフトクリームを買ってきた。ANGELS のヘルメットのミニチュアに、ソフトクリームがてんこ盛りになっている。味は…まぁ普通の、バニラ味のソフトクリームだ。しかし量はこれまた半端でない量。直径10cm、深さ5cm程のヘルメット型の容器に、こぼれ落ちそうな量のソフトクリームが盛られている。最初は調子よく喰っていたのだが…さ、寒い! 時刻は21:00を過ぎており、陽の光がなければすぐ気温が下がるカリフォルニアで、夜のソフトクリームは冷たすぎるっ!! 先日 UNIVERSAL STUDIO で買ったジャケットを着ていたのだが、それでもガタガタふるえが来るほど冷えてしまった。(^^;

馬鹿ぶっこいているうちに、8回表 ANGELS ピッチャー交代。2番手ピッチャーのマークが点を取られたというわけではないのだが、ここらが潮時と判断されたらしい。やはり、高めに浮く球を投げるピッチャーをこれ以上使うのは、ベンチも怖かったんだろうか。

2アウトから、3番手のピッチャーはなんと、長谷川滋利! うおおおおおおお長谷川出てきたよ!! しかも8回の登場だから、抑えのピッチャーだよぉ。周囲の視線が一瞬我々に集まったのは、見逃さない。期待に答え、「長谷川ぁ〜!」と日本仕込みの発音で声援を送る。大いに盛り上がる我々。

が…内野ゴロに討ち取ったかに見えた球を、ファースト3番モーがエラー!!! 球はレフトに抜けてしまい、2塁ランナー(だったかな?3塁ランナーだったかも)がホームに帰ってしまった。モ〜〜〜〜しっかり捕らんかぁ!! その後は抑えきったものの、とうとう5対5同点である。長谷川〜ぁ、同点になっちゃったよぉ。(T^T)

悲劇は続く。9回表、長谷川、最初のバッター、4番グレッグ・ボーンにいきなりホームランを浴びる。ぬおおおおおお逆転されてもーたやんけ長谷川ぁ! 勝ってる試合で、最後の抑えに出てきて、9回表で逆転されてどーすんだお前!! スクリーンに映る長谷川の顔も、口惜しさ一杯である。頼むぅぅぅこれ以上崩れないでくれえええええええ!!!(T^T) 半泣き。我々の祈り(だって、これ以上点入れられてみぃ。夜も遅いのに、日本人二人、駐車場に置いてある車まで無事にたどり着けるかどうか分かんねぇよぉ!)を込めて、「長谷川踏ん張れぇええええ!!!」と日本語で声援を送る。後ろに座っていたティーンエイジャーらしいアメリカ人の連れのボス格がそれを聞いて、"Oh Good" などと冷やかしておる。あんだか腹立つなこのやろ。

我々の祈りが通じたのか、後はなんとか「打たせて取る」のジャパニーズ・ヤキュウ・スタイルでこの回を終える。しかし5対6、DEVIL RAYS 1点リード。このまま「負け投手・長谷川」で試合が終わっちまうのか!!?

9回裏 ANGELS の攻撃。バッターが打席に立つ度に、スタンド全体が吼える。全員が、ここで一発打ってくれぇええええ、という悲痛な叫びを発している。バッターにもこの気持ちは伝わっていたに違いない。ヒットで一塁にランナーが出た後、このランナーが盗塁で2塁へ進塁。そして2番ケネディが二塁打! ANGELS、同点に踏みとどまる貴重な1点を追加した。

2アウトながら、尚もランナーを2塁に残している。打順は3番モー。てめぇさっきエラーした借りをここで返さんかぃ!! が…凡打でアウト。(@Д@) 仕事しろぉ3番!!!凸(▼▼#

6対6同点のまま、試合は延長戦に突入。

10回表、最初からピッチャー交代。あ〜よかった。まだ続けてたら絶対、打ちこまれてるよ長谷川。(爆) 4番手のピッチャーはトロイ・パーシバル。結局長谷川は、投球回数2,被安打3,失点2,自責点1,四球1,奪三振0,被本塁打1であった。4/29現在の防御率は10.97らしい。2桁かぃ。(^^;;

10回裏、ANGELS の攻撃。バッターは4番サーモン。今日まるで打ててないサーモン。仕事しろ4番。(- -# 大体、なんだって延長戦の裏の回で4番が出てきて、観客が盛り下がるんだ。(爆)

11回、12回も、両者得点無し。1点を争う息詰まる戦いかと思いきや、ANGELS はことごとく凡打。 DEVIL RAYS の最後のピッチャースパークスの、天井の上から加速をつけて落ちてくるような剛速球に手も足も出ない様子。打順も運悪く下位打線だしね。

守備でもフォアボール出したりエラーしたり。でも肝心なところで DEVIL RAYS のバッターが凡フライを飛ばしてダブルプレイ。運がいいんだか悪いんだか、試合は一向に終わる様子が無い。(^^; 次第に、草野球的ダレダレな試合内容に。毎回攻撃が終わるたびに、観客がざくざく帰っていく。(^^;; どーすんだこの試合。一体どんな結末になるのやら、想像も出来ない。

12回裏、ANGELS は上位打線から始まるものの、3番(10回以降モーから交代。やはりこの男では守備がやばすぎるらしい。)で3アウトに終わり、ANGELS にはしばらく勝機が回ってこない雰囲気。だって次は打てない4番のサーモンからなんだもの。(爆) このまま18回まで行っちまうのかぁ?┐(´〜` )┌

13回表は、ANGELS ピッチャーアル・レビンが DEVIL RAYS の上位打線の攻撃を奇跡的に抑えきった。

既に早く帰らなきゃならない観客はあらかた帰ってしまっており、スタンドは我々がここに到着した頃とあまり変わらない人数にまで減っている。静かなもんだ。(爆) 目の前に居た子供3人連れの家族も帰ってしまった。既に子供が寝る時間をとっくに過ぎている。我々は空いた席を狙って、どんどん内野側へ詰めて行った。とうとう、2回席ながらピッチャーの顔がハッキリとわかる所まで移動。(^^ゞ

しっかし…スタンド、きったなくなったのぅ。(^^; 足下は見渡す限り、猛烈な量のゴミで埋まっている。ピーナツの殻やペーパータオルの束、落っこちたアイスクリーム。倒れたジュースのコップからは、中身が流れ出している。ゴミ箱は無く、ゴミは足下に捨てるのがアメリカ式流儀なんだろうが、日本人の私からすると到底ついていけない感覚だ。この汚れきったスタンドは、明日までに係員が清掃して、再び塵一つ落ちていない状態に復帰するのだろう。「雇用創出」に繋がっているのかもしれないが…日本人の私にゃぁ、単なる人件費の無駄としか思えない。(- -; まぁ、小さいころから「ゴミはゴミ箱へ」などと教育されること自体が無いのだろうから、これが当たり前なのだと言ってしまえば、身も蓋も無いのだが。或いは「ゴミ」というものに対し、あまり不潔感を持っていないのかもしれぬ。単なる「使用済み物資」という感覚なのかなぁ。

13回裏、バッターはANGELS 4番サーモンから。時刻はもう、23:40。「俺達を、早くうちに帰してくれ!」という観客みんなの願いが、期待出来ない4番サーモンへの声援となり、スタンドが「微妙に」活気付く。(^O^;;;; 私も一球ごとに、「打てぇええええええええええ気合い入れろぉおおおお仕事しろぉおおお4番だろテメェ!」と(日本語で)叫ぶ。と、パカーンとサーモンの打球がレフト方向へ高く高く舞い上がった。ん…お??……おおおおおおのびるのびるのびる飛んでけぇぇぇぇぇぇ!行け!行け!うおおおおおお入ったぁあああああああああ!!!!

なんと、サヨナラソロホームランである。観客総立ち。両手を突き上げて歓声を送る。これでやっと帰れるぅううう!(爆) 多分、地元の ANGELS が勝ったという喜び4割、やっとこさ帰れるという安堵が6割ばかりであったのではなかろうか。(笑) 試合は 7対6で ANGELS 勝利!\(^O^)/

いやぁよかった。Anaheim の治安はハッキリ言って悪い。それだけに、長谷川が逆転されたのをきっかけに硬直したこの試合、そのまま負けていたらと思うと恐ろしい限りである。(^^;;; 何事も無く、無事に球場を脱出し帰宅。帰り着いたのは翌4/30午前0時半であった。


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